お願い、好きって言わないで。




目的地に着き、城田先生が生徒たちを誘導。
私は忘れ物がないかバス内を調べていた。

とりあえず智也から解放された私は、その間に心を落ち着かせる。


『続きは今日の夜にしてやるよ。
綾ちゃん、まだ物足りないだろ?』


一番後方の席から順番に見ていくけど、頭の中で繰り返される智也の言葉。


物足りないって何よ。
人を欲求不満な物言いして。


それに夜って?
そんなのできるわけない。


生徒ならまだしも、先生と夜に会えるわけないじゃない、バカじゃないの。


なんて思いながらも、智也ならやりかねない。
ああ、これじゃあ完全に智也の思うツボ。