今日もまたゲームをしながら登校してきてしまった。


「優奈と気まずいままなのは嫌だから」


「うん。あたしも」


ゲームの課金のために援助交際をしたなんて、香菜美には絶対に言えない事実だった。


「よかった。優奈怒ってるかなって思ってた」


ホッとした表情でそういう香菜美。


少しだけ、胸が痛んだ。


「ううん。怒ってなんかないよ」


あたしはそう言って笑顔を浮かべた。


香菜美との喧嘩を忘れてお金を稼いでいたなんて、知られてはいけない。


「じゃあ、これで仲直りね」


香菜美は嬉しそうに、そう言ったのだった。