命令恋愛

恥ずかしさを感じながらもハンカチを受け取り、涙をぬぐう。


こんなところで泣いていたら、公園で遊んでいる子供たちも心配してしまう。


「どうも、ありがとうございます」


あたしはそう言って女性にハンカチを返して、逃げるように公園を出た。


太陽はまだ高い位置にあったけれど、1人でいるとやることもない。


今日はもう帰ろう。