今までみたことないくらい、気味の悪い笑顔を浮かべている。


言い知れぬ不安が胸に渦巻くのを感じた時、恭介が自分の腕に焼けた木片を押し当てたのだ。


焼けた木を強く押し当てられた皮膚は、黒くなっている。


「割れた蛍光灯って、弘子たちにやられたことなんだよね?」


その質問にも恭介は答えない。


気味の悪い笑顔を浮かべて、自分の肌に焼けた木を押し付け続けている。


「……わかった。やればいいんでしょ」


あたしはそう言い、自室を出たのだった。