「千秋、弘子以外のメンバーとは連絡がついたんだよね?」


気を取り直し、あたしはそう聞いた。


「うん。取れたよ」


「みんなにもゲームがダウンロードされているのかどうか、確認したいんだけど」


もし、イジメに加担したメンバー全員のスマホにゲームがダウンロードされていたら。


全員が同じ目にあっていたら。


それこそ達治の呪いかもしれない。


そこにチヒロがどう絡んでくるのかはまだわからないけれど、ようやく一歩前進ということだ。


「それなら直接みんなを呼ぼうか。その方が話もしやすいし」


「うん。香菜美はどうする? 知らない子たちばかりだけど」


「何言ってるの。一緒に話を聞くに決まってるでしょ」


香菜美はそう言い、あたしの手を強く握りしめたのだった。