あたしは昨日の出来事を思い出してそう言った。


本当に嬉しくて仕方ないのに、なぜだか香菜美は真剣な表情をこちらへ向けている。


「ねぇ、優奈。1度病院へ行ってみた方がいいと思う」


「え?」


突然の言葉にあたしは瞬きを繰り返した。


「病院ってなんで? あたし風邪なんてひいてないよ?」


「そうじゃなくてさ……やっぱり、おかしいよ」


「おかしいってなにが?」


「だからさ……」


あたしの質問に香菜美は答えにくそうに、視線を逸らす。