「なんのためにこんなことしなきゃいけないの!?」


もう限界だった。


恭介からの命令も、ヒドイしうちも耐えられない。


「なぁ、ユウナ?」


恭介の言葉と同時に左耳に激痛が走った。


なにもないのに、なにかに挟まれている感覚だ。


「いや、やめて!」


泣きながら叫び、左右に首を振る。


しかし、恭介はやめてくれない。


なにかに挟まれているあたしの左耳に、今度は引っ張られる感覚が走った。


容赦なく、力づくで引きちぎろうとするのがわかった。


「痛い!!」


このままじゃ本当に耳がなくなってしまう!


あたしは慌てて服を脱ぎ始めた。