翌日も休みだったけれど、あたしは朝からなんのやる気も持っていなかった。


とにかく全身の傷が痛い。


今日は恭介からどんな命令がくだされるのか、恐怖心もあった。


今のところ、恭介は1日に1度命令をしてきているから、今日もなにかあるはずだった。


でも、できれば今日はもう1日眠っていたい。


そう思っていた時、スマホが震えた。


一瞬⦅イケメンの言うとおり♪⦆からの通知かと思ったが、それは香菜美からのメッセージだった。


《香菜美:昨日は大丈夫だった?》


《優奈:ううん……》


《香菜美:また、なにか命令をされたの?》


《優奈:うん。コンビニで万引きしろって》


《香菜美:そっか……》


香菜美はなんと返事をすればいいのかわからない様子で、返信のスピードは遅かった。