さきほどの部屋に戻り、窓を開けて下を確認した。


足場などはなく、ここから飛び降りたらそのままコンクリートの上に落下することになる。


相当運がよくないと着地することは難しいだろう。


考えている間にも、足音はどんどん近づいてくる。


「こちらはフローリングの部屋になります」


そんな声が聞こえて来る。


もう、ダメだ……!


そう思った時、京太の部屋のカーテンが開いた。


驚いた表情の京太と視線がぶつかるのと、部屋のドアが開くのは同時だった……。