「ちょっとチヒロ、隠してないで教えてよ」


香菜美が食い下がる。


しかしチヒロはあたしに教えてくれる気はさらさらない様子だ。


「自分で考えれば?」


そう言うと、B組に戻っていってしまったのだった。