1ヶ月後、あの日の雑誌が出来上がり、書店に並ぶ前に枢はバイト先から1冊もらってきた。 百合に渡すと、頬を赤くして喜んでくれた。 百合の笑顔で俺はすげー嬉しくなる。 もっと頑張れる気がする。 ずっと側にいて欲しくなる。 俺たちは未来のないこの恋の結末に、互いに気づかない振りをしていた。