早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜

さっそくふたりで墓石の掃除を始め、まっすぐ伸びたミニひまわりを生ける。ひと通り綺麗になったところで、お線香を供えた。

尚くんと並んでしゃがみ、両手を合わせて、心の中で母に語りかける。


お母さん。あなたがいなくなっても元気にやってこられたのは、間違いなく尚くんのおかげだよ。

今日、本当は、そんな彼に告白しようと思ってたんだ。

ずっと大好きだったから、あなたの妻にしてもらえて本当に幸せだよ、って伝えたかった。

でも……未和子さんのあの話を聞いたあとでは言えそうにない。私の幸せは、彼女の苦しみの上に成り立っているのだと、知ってしまったから。

無理やり頭の隅に追いやっていた昨日の出来事が蘇り、心がずしりと重くなる。


あれから、未和子さんのことをどう思っているか、直接尚くんに聞いて気持ちを確かめることも考えた。

しかし、もし彼も好きだったとしても、私に本当のことを言うだろうか。自分よりも私を優先することが圧倒的に多い人だ、遠慮して黙っている可能性が高いはず。

だったら、やっぱり私から離れるしかないんじゃないかな。少し距離を置いてみれば、彼も本心を語りたくなるかもしれない。