「いや!やだ!さわ…らないで!触れないで!
なん…で、こんな事するの…
私の…私のファーストキスだったのに!
佐藤くんなんか知らない!大っ嫌い!」

私は観覧車から出て、周りの目なんか気にせず

泣きながら走って走り続けた。

振り返ると佐藤くんが私を追いかけてくる

「高…高橋さん!待って!俺の話聞いて!」

なんで…追いかけてくるの?

怖い…怖いよ…

「ハァッ…ハァ…ゴホッゴホッ…た、けて
誰か助けて…」