私達の小学校は、6年生進級時には、クラス替えがなかったから、彼とはクラスメイトのまま。
担任の先生が、世話好きで朗らかなベテランの女の先生だったので、クラスの雰囲気も穏やかで、みんな仲が良かった。
転校生で、あまり人付き合いが得意そうでなかった彼も、そんな雰囲気のお陰で、だいぶクラスに溶け込んでいた。男子と女子だから、そんなに頻繁ではなかったけど、私達はたまには、話したりした。
そして中学進学。学区が同じだった私と岡野くんは、そのまま、同じ中学に。
入学式の日、校庭に貼り出されていたクラス分け表に、彼の名前を見つけた時は、フーン、またおんなじなんだ、とは思ったけど、同じ小学校から来た友達が他にも何人もクラスメイトになったから、それ以上は、特に何も感じなかった。
ある日、私はお母さんに聞かれた。
「紗月、あんた岡野くんとクラス一緒なの?」
「うん、小学校の時から一緒だよ。どうしたの?」
「今日の保護者会に行ったら、私が仕事先でいつも、売上を入金に行く銀行で窓口に座ってる人がいたからビックリしたのよ。で、お名前を聞いたら、岡野さんって。」
「へぇ、偶然だね。」
2人のお母さんが働いている場所は、ウチからは何駅か離れてる場所だから、奇遇と言えば奇遇。でも小学校の時には気付がなかったのかな?
ビックリついでにもう1つ。私達にとって、中学に入って最初の定期考査で、彼はなんと男子で学年1番、全体で4番になった。
正直、あまり勉強が出来るとは、思ってなかったから、驚かされた。クラスのみんなも、大人しくて、あまり目立つ存在じゃなかった彼に、一目置くようになった。
担任の先生が、世話好きで朗らかなベテランの女の先生だったので、クラスの雰囲気も穏やかで、みんな仲が良かった。
転校生で、あまり人付き合いが得意そうでなかった彼も、そんな雰囲気のお陰で、だいぶクラスに溶け込んでいた。男子と女子だから、そんなに頻繁ではなかったけど、私達はたまには、話したりした。
そして中学進学。学区が同じだった私と岡野くんは、そのまま、同じ中学に。
入学式の日、校庭に貼り出されていたクラス分け表に、彼の名前を見つけた時は、フーン、またおんなじなんだ、とは思ったけど、同じ小学校から来た友達が他にも何人もクラスメイトになったから、それ以上は、特に何も感じなかった。
ある日、私はお母さんに聞かれた。
「紗月、あんた岡野くんとクラス一緒なの?」
「うん、小学校の時から一緒だよ。どうしたの?」
「今日の保護者会に行ったら、私が仕事先でいつも、売上を入金に行く銀行で窓口に座ってる人がいたからビックリしたのよ。で、お名前を聞いたら、岡野さんって。」
「へぇ、偶然だね。」
2人のお母さんが働いている場所は、ウチからは何駅か離れてる場所だから、奇遇と言えば奇遇。でも小学校の時には気付がなかったのかな?
ビックリついでにもう1つ。私達にとって、中学に入って最初の定期考査で、彼はなんと男子で学年1番、全体で4番になった。
正直、あまり勉強が出来るとは、思ってなかったから、驚かされた。クラスのみんなも、大人しくて、あまり目立つ存在じゃなかった彼に、一目置くようになった。


