あれから2年が経ち、また大きな事故が起きた。


ケンが崖から落っこちたらしんだ。


一命を取り留めた、ケンは全身が動かなくて、もう一緒には遊べなかった。


ケンに話をしても、目しか動かないし、食べるのもおしっこするのもかぁちゃんに手伝ってもらうんだ。



まるで、おらの知ってるケンとは別人だった。



「じい様、じい様」



「どうした、カン太郎?」


「ケンはもう手も足も動かないんだ。今はまだしゃべる事も出来ん。まるで死んでるみたいだ…」