おらは泣き付かれて、眠りについた。



次の日、おらはケンの家に行った。


ケンのお母さんはおらにケンが泣いてばかりいると心配そうに話をしてくれた。


『ケン…』



『カンちゃん…おらのせいだ…』



ケンが泣いて、おらに抱きついた。



『ケンのせいじゃないよ』


『カンちゃん、丸々はおらに会いに来たのに頭撫でてもやらねかったんだ』


『うん…』



『つまらない意地悪したまま、丸々いなくなっちまったよ…』



おらはケンを強く握りしめながら一緒に泣いた。




『大丈夫だよ。丸々はいつも次の日には尻尾振って会いに来るんや…怒ってなんかない。


丸々はケンが大好きやった』