それでも、私の口は止まらない。

「からかってるつもりなんだろうけど、好きな人から思わせ振りな事言われてこっちはドキドキするっていうの。こっちの反応を楽しんで、突然線引きするんだよ。今日なんて昔の女と似ているって言うから、頭にきてつい言い返しちゃった…女として見てもらえてないってわかっているんだけどね。でも、一緒に暮らすほど好きだった彼女と私が似てるからって、切ない目をして私越しに昔の彼女の面影を思い出すなんて、酷いと思わない?」

そらくんは、私のマシンガントークに寝れないと鼻を鳴らして寝室へ移動して行く。

「もう、そらくん聞いてよ」

尻尾を揺らし背を向け歩いて行く彼は、振り向きもしないので、私は、膝を抱えてポツリと呟いた。

「こっちの気持ちも知らないで、酷い男……でも、好きなんだよね。なんで振り向いてもくれない男を好きになったりしたんだろう?」

後悔しても、変わらない気持ちに揺さぶられ、前に進めずにいる。

「他の人を好きになったら、諦められるのかな?そうできるなら、もうとっくに新しい恋を探しているって…それができないから、悶々としてるんだよね。好きって言って今の関係が壊れるのも嫌」

今のポジションを失う勇気もなく、私は叶わない恋を諦められないのだ。