未完成のラブレター。 【完】




それから数日、今日の放課後は初めて委員会が開かれる日だ。

委員会に入ってない私には関係のない話だけど、気になるのはきょーくんと真帆ちゃんの事。



「それじゃ小梅、私委員会行ってくるねー」

「あっ、千紗。うん、いってらっしゃい」

「多分知らない人ばっかだから嫌だなー」

「緊張する?」

「緊張っていうか何ていうか⋯うん、する。知らない人ばっかだし」

「へぇー、千紗でも緊張とかするんだ?」



いつも落ち着いている千紗だから少し意外だ。




「私を何だと思ってるのよ。まあでもそれも行くまでね。行っちゃえ全然大丈夫。一年だしきっと空気よ、空気」



でもやっぱりそんな事を言う千紗からは余裕が窺えた。




「じゃあ本当にそろそろ行くね」

「うん、じゃあまたね」



千紗に手を振ると千紗も手を振り返して教室を出た。