そのまま、第2資料室へ到着した。
「助かりました!ありがとうございます、片山先輩」
「全然。どういたしまして」
「小梅ちゃんも手伝ってくれてありがとう!」
「真帆ちゃん⋯そんな⋯全然だよ」
無事に資料を言われた場所へと運び終えた事で真帆ちゃんがお礼を言う。
わざわざお礼を言われる事をした訳ではないけど真帆ちゃんがそう思ってくれているのなら良かった。
だからそう言ったのだけど⋯⋯その言葉に反応したのはきょーくんだった。
「真帆ちゃんって⋯クラス委員の?」
「えっ!なんで知ってるんですか?」
「梅から聞いて。確か真帆って名前の子だったなって」
「えー!知っててもらえたとか嬉しい!私、小峰真帆っていいます」
ピョコッと飛び跳ねる様な勢いで喜びを露にする真帆ちゃん。
そういえば委員会の話になった時に真帆ちゃんの話をした気がする。
「俺もクラス委員なんだ」
「そうなんですか!?うわぁー何か嬉しい!」
「うん。てことでまぁ、よろしく」
「分からない事とかあったら頼ってもいいですか?」
「ん?俺に出来ることなら」
「ありがとうございます」
ニコニコと笑顔で話す二人。
その光景を見ながらモヤモヤとしたものが胸の辺りを埋めつくしていく。



