「梅?具合悪い?」 「!っそんな事、ないよ⋯?」 「そ?」 「うん⋯」 そんなに私は重苦しい表情をしていたのだろうか。 心配そうに顔を覗き込んだきょーくんに大丈夫と首を横に振る。 「じゃ、行こうか」 きょーくんの声で三人で階段を上り始める。 まだモヤモヤしていた私は少し遅れてしまい、きょーくんと真帆ちゃんが並んで歩き、その後ろに私がいる形になってしまった。 それ自体はなんて事ないんだけど、今はちょっと⋯キツいよ。