1時間の音楽番組のうち私の好きなバンドは前半の30分に登場するらしく、その30分を見終えた私はゲストが知らない歌手に変わってしまい、おもむろにきょーくんの方を見た。



「きょーくん何見てるの?」

「んー、バスケの雑誌」


きょーくんは中学の頃バスケ部だった事もありたまにバスケの雑誌を買っている。



「梅は?テレビ見終わったの?」

「うん、目当てのバンドは見た」

「そっか。他のも見ていいよ。それとも他の事する?」

「んー、あ、きょーくん、占い占い」



どうしようかな、と視線をきょーくんの見ていると端の方に星座占いのコーナーを見つけた。