きょーくんの部屋は2階の一番奥にある。



「きょーくーん」


コンコン、とドアをノックすると「入っていいよ」と声がしてドアノブを回した。






「あ、きょーくんも着替えたんだ」

「あぁ、着替えた」


中に入ると制服姿から部屋着に着替えたきょーくんがいてそのラフな格好にもキュンとした。

そしてきょーくんで埋め尽くされた部屋に居心地の良さを覚える私はやっぱり少し変態なのかもしれない。



でも、この部屋は私にとったら特別で⋯。




小さい頃にお泊まりをした事があった。
その時きょーくんは私に絵本を読み聞かせてくれて⋯手を握り合いながら眠りに就いたり。

小学校の頃は一緒にゲームをして遊んだり。

暇さえあればきょーくんの家に着てこの部屋で一緒に過ごした。




昔も、今も。


だからこの部屋はきょーくんとの思い出がたくさん詰まった特別な空間なんだ。