家を出てすぐ隣にあるきょーくんの家のピンポンを鳴らす。
すると「鍵開いてるから上がっていいわよー」なんていうきょーくんのお母さんの声が聞こえてきて「お邪魔します」と上がらせてもらった。
「小梅ちゃーん!いらっしゃい」
出迎えてくれたのはきょーくんと同じブラウンの髪の毛を後ろで1本に結んだきょーくんママ。
きょーくんのブラウンの髪と瞳の色はおばさん譲りだったりする。
「こんにちは。今日はありがとうございます」
「ふふっ、お礼なんていいのよ。恭也なら部屋にいるからね」
「はーい」
穏やかな笑顔を見せるおばさんは相変わらず高校生の息子がいるようには見えない。
「ゆっくりしてね」
そう言ってリビングの方へと戻っていくおばさんに軽く会釈をして2階にあるきょーくんの部屋へと向かった。



