未完成のラブレター。 【完】




お母さんが出た後、私も急いで支度をした。




家を出れば門の前で待っててくれるきょーくんが目に入り駆け寄る。



「きょーくん、おはよう!」

「おはよ」

「あ、今日きょーくんのお家にお邪魔する事になったの、知ってる?」

「ああ。聞いた。母さんも喜んでた」

「おばさんが?」

「梅が来るから今日はご馳走だって」

「ほんとに!?おばさんのお料理美味しいから嬉しいけど、気を使わせちゃったかなぁ」

「そんな事ないでしょ。勝手に張り切ってるだけだから」




そう言いながら歩を進めたきょーくんは私のペースに合わせながらゆっくり歩いてくれる。


隣を歩くきょーくんを見上げればきょーくんも丁度私へと視線を移した所で⋯、




「どうした?」



優しい表情ではにかむきょーくんに私も微笑み返した。



きょーくんと居ると本当に何でもない事が楽しくて嬉しくて堪らない。

きょーくんが笑っただけで私まで嬉しくなって笑みが零れるなんて本当にきょーくんパワーは凄いと思うの。