未完成のラブレター。 【完】







放課後、きょーくんと家まで一緒に帰る事が日課になってきた。


中学校の頃はそれが当たり前だったけどきょーくんが高校生になってまだ私が中学3年生だった去年はやっぱり寂しかったからまたこうやって一緒に帰る時間があるって事がすごく嬉しい。


それに中学校の時は寄り道とか禁止だったけど今は帰りにお店を回ったり出来るからすっごく楽しい。





「梅?何か嬉しい事あった?」


無意識のうちに頬が緩んでたのかきょーくんが不思議そうに首を傾げた。



「なんか凄い楽しいなって」

「楽しい?」

「うん。きょーくんとこういう風に一緒に帰れるの久しぶりだったし、何か懐かしいなぁって思って。それに帰り道に寄り道したりするの高校生!って感じで楽しい」



本当はきょーくんと一緒にいれるから楽しいんだよ。と真っ直ぐな言葉で伝えたいけど⋯それを伝えるには勇気が必要で。

臆病な私はそうやって遠回しな言い方しか出来ないんだ⋯。