「梅」


名前を呼べば恥ずかしがりながらも大きな瞳で見つめてくる。



「好きだよ」

「⋯っ」

「梅⋯?」

「っ私も、好きだよっ⋯」




ずっと前から。


そして


ずっと、ずっと、これからも。




照れながらも嬉しそうに笑った2人の影が重なった。