小梅と恭也が付き合って1ヶ月が経つ。
「潔良いくらいラブラブだよねぇ、あの2人」
放課後の教室から校門の方を見ながらそう呟いた千紗。
そこからは仲睦まじく手を繋いであるく2人の姿があった。
「いっそ諦めがつくでしょ、真帆も」
「完全にって訳じゃないけどね、でも良い男見つけてやるーって位には元気になったよ」
翔の言葉に一瞬目を伏せた真帆もすぐに持ち前の明るさで笑顔を見せた。
「色々足掻いてはみたけど結果は分かってた事だし⋯って私は翔は小梅ちゃんの事が好きなんだと思ってたんだけど」
「うん、俺もそうなのかなって思ってたけど恋ではなかったな」
「ふぅーん。強がってんの?」
「全然。本当に真白の事は友達だと思ってる。人として惹かれるしずっと笑ってて欲しい対象?癒しっていうか」
「それ片山先輩が聞いたら怒りそうね」
千紗の言葉に2人が苦笑いをした。
それくらい、今あの2人はお互いを想い合っていて幸せそうなのだ。
「うん」