それを聞いた時私はきょーくんはとんでもなく不器用で馬鹿で、鈍感で意地っ張りなんだと思った。 だけどそれは私も同じなんだと気づく。 「馬鹿だよね、全部梅が中心だった。それなのにずっと梅から逃げて⋯真帆の事も傷つけた」 そして⋯真帆ちゃん。 もしかしたら真帆ちゃんは私以上に泣いていたかもしれない。 傷つき苦しんでいたかもしれない。 全てを知った今、私は真帆ちゃんをたくさん傷つけてしまっていたんだと今更ながらに気づく。