未完成のラブレター。 【完】


「真帆、」

「もう十分です」

「ごめん⋯」

「⋯、」


別れたくない。
でも、これ以上私の我儘で先輩たちを振り回す訳にはいかない。




ねぇ、片山先輩。

私は本当に先輩の事が好きです。

だからこそ、幸せになってもらいたい。


綺麗事だろうと、それは本当の気持ちなんです。





悔しいから素直にはなれないけれど⋯。