「梅は昔から雷が苦手だっただろ」
「う、ん⋯」
「だから怖がってるんじゃないかって心配だった。俺の家から梅の家の方見たらおばさんの車もないし、1人なんじゃないかって思ったら気が気じゃなかった」
「⋯っ」
「停電にもなったし、梅の家のドアを開けてみれば鍵空いてるし⋯」
そういえば鍵を開けっ放しにしちゃっていたかもしれない。
「きょーくんっ、来てくれてありがとう」
きょーくんが来てくれなかったら今頃怖くて怖くてどうかしていたかもしれない。
そう思うと、私はいつもいつもきょーくんに助けられていたんだと気付いた。
小さい頃からずっと助けられて、隣で笑わせてもらって、いつもいつも幸せな気持ちをもらっていたんだと思う。



