縮こまって泣く私をまだ小さい体で強く強く抱き締めて、
「大丈夫だよ、俺が守ってるから」
そう言って私の大好きな笑顔を見せてくれたんだ。
あの瞬間、フッと体から力が抜けてきょーくんに身をあずけた事を思い出す。
温かいきょーくんの温もりに、「大丈夫」「怖くない」「きょーくんがいる」そう思う事が出来たんだ。
その出来事があってから雷は苦手なものになってしまったけど、雷が鳴ると必ずの様にきょーくんが傍に居てくれたからいつも何とか大丈夫で居られたんだ。
きょーくんが居れば大丈夫。
絶対的な信頼感と安心感。
でも、きょーくんは今いない。
私が突き放した。逃げた。嫌な態度とった。



