近くに雷が落ちた時の爆音。 ピカッと光を放つ閃光。 「⋯っ」 今でも鮮明に思い出せる記憶。 あの時、怖くて怖くて泣き出した私をお母さんやお父さんは「大丈夫だよ」と言って「楽しいこと思い出そう」と言って慰めようとしてくれた。 だけどそんな言葉も聞こえないくらい恐怖心でいっぱいだった私はガタガタと震えて泣き止まなかった。 そんな私にお母さんもお父さんも困り果てていた時⋯、 そう、きょーくんがギュッと私の体を包込んでくれたんだ。