その上、停電になってしまったのか部屋の電気も消えてしまった。 ブレーカーを落とす時に懐中電灯も用意しようとしていたから手元に明かりがつくようなものもなく、真っ暗な部屋の中でおどろおどろしいまでの轟音から身を逃れようと蹲った。 怖いよ、怖い。 目を瞑って耳を強く塞いで見ても鼓膜に届く恐ろしい爆音。 ドッ、ドッ、と心臓の音が激しくなり、 小さい頃の恐ろしい記憶が蘇る。