未完成のラブレター。 【完】



もう家の真上に雷雲があるんじゃないかって程に雷が大きくなった頃、何とか足に力を入れて立ち上がる。

と、とにかくお母さんが言っていたようにブレーカーを落とさなくちゃ。と立ち上がろうとした瞬間、




ゴロゴロゴロゴロッ⋯、


ドッカッーン⋯!!!!!




まるで何かが爆発した様な凄まじい音が鳴り響いた。




「⋯⋯っ!!!!!」



やだやだやだやだやだっ!
何この音!?やだやだやだやだ!!


もっと早くにブレーカーを落としておけば良かったと思ってももう遅い。

この場から1歩も動けなくなってしまった。