と、小さな期待を込めて掛けた電話も絶望を与えるものにしかならなかった。
「えぇー!まだデパートに居るの!?」
『そうなの。こっちはさっきまで雷が鳴ってて今度は雨が凄くてねぇ。この雨じゃ運転するのも怖いし、もう暫くはデパートに居るからまだまだ帰れそうにないわ』
「えぇ⋯私はどうしたらいいの」
『どうしたらいいのって家に居るしかないでしょ?』
「雷が鳴ったら?」
『耳塞いでないさい。大体高校生になっても雷が怖いの?』
「うぅ⋯」
『ま、なるべく早く帰るから。あ、雷鳴り出したら一応ブレーカー落としときなさいよ。それじゃあね』
「あっ、ちょ、お母さん⋯!」
愚図る私が面倒になったのか耳に届くのは無機質なプー、プーッ、という通話終了の機械音だけ。
酷い、酷すぎるっ!
でも、まだ雷鳴ってないから大丈夫だよね!
うん!大丈夫、大丈夫!
「大丈夫⋯!」
自分の中で大きくなっていく不安を誤魔化す様にして呟いた。



