指定された空き教室に着けば僅かに開いたドア。 そっとそこから中を覗いてみれば窓に体の半分を窓に預け佇む片山先輩の姿がある。 夕日に照らされたブラウンの髪の毛はいつもより明るく見えて、それもまたカッコイイ。 それに先輩は窓の外を切なそうに見つめていて、その表情はハッと息を飲むほど美しいものだった。 それと同時にこっちまでギュッと心が掴まれた様な痛みを感じた。