「小梅、あんた最近よく遊びに行ってるけど恭也くんとは遊んでないじゃない。喧嘩でもしたの?」
千紗との約束がないある日、リビングのソファーでゴロゴロと怠けている私にお母さんが不思議そうに聞いてきた。
「⋯喧嘩なんてしてないよ」
「そうなの?最近全然恭也くんの話もしないし、毎年夏休みは恭也くんにくっついて回ってたから不思議だったのよ」
「⋯そう?」
「まあ小梅も高校生だしね。いつまでま恭也くんにくっついて回るのもアレね」
お母さんは私の気持ちなんて知らずにズケズケと心を抉っていく。
「玄関先で恭也くんを見たけど彼女といたし、幼なじみっていってもお互い高校生だもんね」
「⋯うん」
「それにしても本当に早いわねぇ、あのちびっ子2人が高校生なんて」
ふふっ、と笑いながら洗濯物を抱えて庭に向かうお母さんに白けた目線を送りながら心の中で毒づいた。



