元から叶わない恋だとわかっていたけど、
それを見せつけられるとさすがにヘコむ。
「あっ、そうだ!海行く時水着着て行くんだけどどんなのが片手先輩好きかな?」
「⋯」
「小梅ちゃん、片山先輩の好み知ってる?」
私には距離を置いて欲しいと言ったくせに、私にきょーくんの話を振る真帆ちゃんにドス黒い感情が湧いてくる。
だけど彼女は私の気持ちを知らなくて、ただの幼なじみだと言ったのは私で。
だから真帆ちゃんを責めるのは間違っている。
彼女を意地悪だと思うのは絶対に間違ってる。
「⋯っ、私はあんまりそういうのは知らないかなぁ⋯」
泣いちゃダメだ。
「えぇー、そうなの?」
「うん⋯ごめんね」
「うーん、じゃあ本人に直接聞いてみようかなぁ?」
「その方がいいと思う」
「うん!じゃあそうして見るね!」
グッと涙を堪える私とは対照的にニコッと笑った真帆ちゃんはそのままどこかへ行ってしまった。



