「ねぇねぇ、何の話してるのー?」

その後も千紗と旅行の計画を立てていると真帆ちゃんが興味深そうにこっちへやって来た。

「旅行の計画立ててるの。夏休み小梅と2人で行くから」

「へぇー!そうなんだぁ、楽しそうだね」


千紗が答えると真帆ちゃんは笑顔でそう言った後、「二人とも私とも夏休み遊んでよね?」と可愛らしく付け加えた。



「うん、真帆ちゃんとも遊びたいよ」



きょーくんとの事があるから真帆ちゃんと一緒にいるのはやっぱり苦しくなる。一緒に居たくないと思ってしまう瞬間があるのも事実。

だけど真帆ちゃん自身にも魅力を感じて友達になったのも事実。だから真帆ちゃんにそう言われて嫌だと言うはずがなく頷く。



「やったぁ!嬉しいなぁ、今年はいっぱい夏休みの予定があって」


頷いた私に真帆ちゃんはパアッと表情を明るくさせた。
そんな彼女に、

「夏休みだもんね。真帆ちゃんもいっぱい皆と遊ぶの?」


と聞いてしまった私はどこまでも馬鹿だ。