「あ、小梅。こことかどう?海行ってー、街ブラしてー⋯、」
そう言いながら千紗が指指したのは隣の県にある有名な観光地。
私と千紗は夏休みの間にたくさん遊ぶ約束をしているけどその中で1泊2日でお泊まり旅行に行く計画もしている。
「ほら、この旅行雰囲気いい上に安いし」
「うん!いいと思う!私ここ隣の県なのに行った事なかったんだ」
「私もだよ」
「ならここで決まりにする?」
「そうだね、旅館の予約とかは私がしておくから任せて」
「ありがとう、お願いします」
目的地に決定した観光地には海もあるし、有名な歴史的建造物もあるしで楽しみだ。
それになにより千紗と二人で初めての旅行。
私にとって友達との旅行はこれが初めてだから余計にワクワクする。
「楽しみだねー、千紗」
「そうだね」
へへっと笑う私に千紗も笑ってくれた。