「⋯っ、」
「真白さん⋯本当にごめんね」
「違うのっ⋯山野くんのせいじゃなくて⋯」
「⋯⋯ならどうしていきなり泣くの?」
困惑したような表情の山野くんを視界に移し、本当に自分が情けなくなる。
さっきまで笑っていたのにいきなり泣き出すなんて驚かないわけない。
困らないはずがない。
そう思うのに、ポロポロと零れる涙は止まらない。
「ごめんっ⋯いきなり⋯」
「俺は大丈夫だけど⋯真白さんは大丈夫?」
「うんっ⋯ごめん、」
「少し落ち着こうか」
柔らかい笑顔で制服のポケットからハンカチを差し出してくれた山野くんはとても温かい人だと思った。



