翌日、きょーくんと二人で登校すると思った通りきょーくんの人気は凄まじく色んな人から質問攻めにあった。



校門を潜る前から同じ学校の人からの視線や「あの女の子誰?」とか「付き合ってるのかな?」とかいうコソコソ話は聞こえてはいたけどそれを特に象徴したのはきょーくんと分かれて教室に入った時だった。





「ね、ねぇ!」


教室に入った瞬間、私の前に立ち塞がった3人組の女子に声を掛けられた。



「真白さんに聞きたい事があるんだけどいいかな?」

そう言ったのは右端にいた女の子。


「聞きたい事?」

「うん。いいかな?」

「もちろんいいけど⋯」


こんな事聞かれるのはきょーくんの幼なじみをやっていれば慣れっこだ。
小学校の時も中学の時もこうやって聞かれてきたんだから。






「真白さんて、片山先輩と付き合ってるの?」



予想した通りの質問を投げかけたのは真ん中にいた黒髪のボブがとても似合う小柄な可愛い子だった。