未完成のラブレター。 【完】



「⋯⋯、」

「⋯⋯」

「⋯⋯っ」

「真白さん」



学校から少し歩いたところで私の名前を呼んだ山野くん。


そこでやっと我に返った私は掴んでいた彼の手を慌てて離した。



「ごめんっ、山野くん⋯!痛かったよねっ⋯!」

「痛くはないけど⋯それより真白さんの方が大丈夫?」

「え⋯?」

「泣きそうな顔してる」

「⋯っ」


山野くんに指摘されて反射的に顔を伏せる。


変なところ見せてしまった。

あの時は山野くんなんて見えてなかった。


きっと山野くんだって困っているだろう。