未完成のラブレター。 【完】



「きょー、くん⋯」


久しぶりに聞いた声。

掴まれた手首が熱を持っていく。

ドキン、ドキンと心臓がうるさい。




「梅、その子と帰るの?」


山野くんに一瞬目線を向けて、それでも真っ直ぐに私を見つめるきょーくん。


「⋯、」


どうしてそんなこと聞くんだろう。

真帆ちゃん困ってこっち見てるよ⋯?

きょーくん⋯。



どうして。どうして。どうして。