「えっ、そうかな?全然元気だよ!ほら!」
そう言いながらグンッと肘を曲げて両腕を上に上げる。
所謂マッチョポーズ。
だけどそれを笑うでもなく「全然元気そうには見えないけど?」と流す千紗には適わない。
「ここ最近ずっと元気ない」
「⋯そうかなぁ?」
「入学した時は何て綺麗な子なんだろうとも思ったけど何て元気いっぱいなんだろうとも思ったのよ」
「そうだったの?」
「ええ。なんていうか天真爛漫そうってね」
「⋯そうだったんだ⋯」
「でも最近の小梅って表情が固まってるっていうか、目が笑ってない」
「ひどい、それ」
「だって本当の事だよ。⋯ねぇ、何かあった?」
千紗の綺麗な瞳を真っ直ぐに向けられてドキッとした。
それは千紗があまりに綺麗な人だということに加えて、その瞳があまりにも優しかったからだ。



