私が熱を出したって聞いたきょーくんがもう心配しまくって、自分の持っているお菓子とかを大量に持ってきてくれた事があった。
しかもお母さんやきょーくんママが呆れてしまうくらい私から離れずにずっと看病してくれていたとか。
私は熱に魘されていてよく覚えていないけどその話をお母さんから聞いて嬉しかったのを覚えてる。
しかもしっかりときょーくんは私の風邪をもらいきょーくんママにこっ酷く叱られた挙句、数日学校をお休みしたとか。
「ふふっ」
「なに?」
笑った私を不思議そうに見るきょーくん。
「昔のこと思い出して。ほら、あったでしょ?小学校の時きょーくんに私の風邪が移っちゃった事」
「あぁ、あったね」
「その時もきょーくんいっぱいお菓子持ってきてくれたよね」
「あの時はとにかく梅の好きなものを持っていこうって、そしたら元気になるって思ってたんだよ。風邪には何がいいとか全然わからなかったし」
「うん、でもそれじゃあ私が小さい頃から食い意地張ってるみたいじゃん」
「梅のいいところだよ」
「何それ⋯っふふ、」
そう言って怒ってはみたものの、笑ってしまった私を見てきょーくんも笑った。
笑うとカッコいいのはもちろん、少し幼くなるきょーくんの笑顔。
好きだなぁ、なんて思いながら見つめていると⋯⋯⋯、
ピンポーンという来客を知らせるチャイムが鳴った。



