翌日、私は熱を出した。
昨日の夜から徐々に悪くなっていった体調は朝方には寒気を感じるまでになっていて、やっと眠れたと思った時にはもう朝になっていた。
「38.0度ね」
「うそぉ⋯」
「今日は学校休みなさい。それで午前中に病院に行きましょう」
そう言って私のおでこに手を当てたお母さんは心配そうに眉を下げた。
そんなお母さんに申し訳なく思うも、この状況では「大丈夫」という余裕もなくお母さんの言う通り学校を休むことにした。
「学校に連絡してくるから寝てなさい」
部屋を出て行くお母さんに頷き、そのままゆっくり目を閉じる────────────あ。
夢の中に入る直前で大事なことを思い出した。
きょーくんに連絡してない。