「やっぱ幼なじみでもカッコいいとか思うんだ?」 山野くんが探るような瞳で見つめてきたから思わず目を逸らした。 「思うよ、普通に」 「へぇ、」 「カッコいいよ、きょーくんは⋯⋯」 「まあそうだよな」 「うん」 「⋯真帆って片山先輩と付き合ってんだよね」 「⋯!」 ガクン、と持っていた地球儀を落としそうになった。 「噂凄いでしょ」 立ち止まって山野くんを見る私に彼は「大丈夫?」なんて言いながらその話題を続ける。