「きょーくんが付き合う子は皆私より年上で、大人っぽくて私とは正反対の人達で⋯」
もちろん真帆ちゃんは綺麗だし私なんかより大人っぽいけど、どちらかというと可愛らしい雰囲気を纏っている守りたくなるタイプの子。
そういう子は今まできょーくんの彼女ではいなかった。
だからこそ、
「きっときょーくんは本気で真帆ちゃんが好きで、真帆ちゃんもきょーくんの外見だけじゃなくて内面まで見て好きで⋯」
「⋯うん」
「⋯っ、ぅ」
私が泣くなんて間違ってる。
変な余裕を持って告白する勇気すら出さず、
間違った安心感に浸かった私が今更泣くなんて⋯後悔するなんておかしい。狡い。最低だ。
でも、やっぱり涙は我慢できなかった。



