未完成のラブレター。 【完】




いつもと同じようにきょーくんと登校した朝、校門を潜った瞬間に感じる視線。

きょーくんはカッコイイしモテるからいつも注目の的なんだけど、その日はちょっと違った。




視線の先が、私だったんだ。




男子も女子も何故か私に視線を注いでコソコソと話をしている。



「ショック」とか「本当に?」とか、
「幼なじみ」とか「違う」とか、


よく分からない言葉がチラホラと聞こえてきて、その中に「小峰」という言葉も混ざっていて更に私は意味がわからなかった。

ただコソコソと噂話をする人達に、好奇の視線を向ける人達に良い気はしなかった。